資産運用

用語集

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債務不履行リスク

そもそも機構の場合、債券の発行体が財源難もしくは業績不振などに陥り、債券の元利金支払いを予定どおり履行できなくなるリスク。「信用リスク」や「デフォルトリスク(default risk)」などと同じような意味で使われることがある。

時価

市場において、債券や株式が売買される価格のこと。

自家運用

インハウス運用ともいい、信託銀行や投資顧問会社又は生命保険会社などの外部の運用機関に資産運用を委託せず、機構自らが債券を取得したり、預金を設定したりするなど、資産の運用をすること。(⇒委託運用

時間加重収益率

運用期間における運用資産の増減から、運用資金の流出入の影響を排除して算出した収益率。運用機関のパフォーマンスを評価するのに適した収益率である。

資産運用の基本方針

中小企業退職金共済法において、「機構は、業務上の余裕金の運用に関して、運用の目的その他厚生労働省令で定める事項を記載した基本方針を作成し、当該基本方針に沿って運用しなければならない」こととされており、基本方針には、運用の目標、資産構成割合、受託機関の選任・評価に関する事項、運用業務に関し遵守すべき事項等を規定している。

資産配分効果

複数資産を保有するポートフォリオにおいて、超過収益率のうち基準となる資産構成比から実際の資産構成比が乖離していたことで得た超過収益の貢献度のこと。

市場インデックス

各市場(国内債券、国内株式、外国債券、外国株式)を代表する指標や指数。例えば、国内株式を代表するものとしてTOPIXなど。

市場運用資産

価格が変動する市場で取引される資産のこと。

市場平均収益率

各市場(国内債券、国内株式、外国債券、外国株式)における平均的な収益をいい、市場を代表する指数(東証株価指数など)。騰落率により求められる。ベンチマーク収益率。

シャープレシオ(シャープ比)

リスク1単位あたりの収益率を計測する指標。無リスク金利控除後の収益率をリスク(収益率の標準偏差)で割ることによって計算され、この数値が高いほどパフォーマンスの効率が良いと評価される。

社外取締役

取締役会の監督機能強化や透明性向上を目的に選任された、企業と直接の利害関係のない、独立性の高い取締役。外部の視点から社内の利害関係に縛られず監督することを期待されている。

修正総合利回り

資産の運用成果を評価する評価基準の一つ。従来の簿価ベースの平均残高利回りに時価の概念を導入しており、時価基準に近い収益率である。
計算式:  
修正総合利回り(%)= (実現損益+未収収益増減+評価損益増減)/
(元本平均残高+前期末未収収益+前期末評価損益)×100

受託者責任

受託者(当機構の制度の運営や、資産の運用などに携わる者)が果たすべき責任のこと。善管注意義務、忠実義務等。

償却原価法

満期保有目的の債券又はその他有価証券で保有する債券を額面金額より低い価額又は高い価額で取得した場合において、当該差額に相当する金額を償還期に至るまで毎期一定の方法で貸借対照表価額に加減し、当該加減額を受取利息に含めて処理する方法。

証券貸借取引

機構が信託銀行に信託している運用資産を、同機関が有価証券の借り手である証券会社等に貸し出し、その対価として、貸借料を受ける取引。

ショートフォール確率

ショートフォールとは「不足すること」であり、資産運用において、収益率が予定利率を下回り、財政上の不足金(欠損金)が発生する確率のこと。

スチュワードシップ・コード

機関投資家が資産運用受託者としての責任を果たすために求められる行動原則。投資先企業の企業価値の向上や持続的成長を促すことにより、受益者の中長期的な収益の拡大を図ることを目的としており、英国の事例を参考に、金融庁が平成26年2月に「日本版スチュワードシップ・コード」を策定。当機構でも「資産保有者としての機関投資家」として平成26年8月に受入を表明した。

ストレステスト

金融市場で、大幅な価格変動等の不測の事態が生じることを想定し、損失の程度や損失の回避策を予めシミュレーションしておくリスク管理手法。健全性テストとも呼ばれる。

生命保険の一般勘定・特別勘定

一般勘定は、生命保険会社が元本と一定の利率を保証(保証利率)しており、運用の結果次第では上乗せの配当も行う。特別勘定は、一般勘定のような保証はなく、運用成績に応じた実績配当を行うもの。

相関関係

資産相互における価格変動の連動性の関係をいい、相関係数によって数値化される。相関係数は+1から−1までの間の値をとり、+1に近いほど同じ動きをし、−1に近いほど反対の動きをすることを示す。

ソルベンシーマージン比率

保険会社の財務体質や経営の健全性を測る指標の一つで、その保険会社の保険金支払余力を示す。
ソルベンシーマージン比率は、自己資本相当額を想定されるリスクの合計で割ったもので、数値が高ければ高いほど、安全度は高いといえる。